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社長の経営判断クリニック 【第4.9回】AIで会議時間を半分にする

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第4部 AIで利益を生み出す
第4.9回 AIで会議時間を半分にする

会議が長くなる最大の原因は、話す人が多いことではありません。
「何を決める会議なのか」「判断するために何が必要なのか」
が整理されないまま会議を始めることです。
AIを会議前に使い、論点と判断材料を整理しておけば、
会議を「考える場所」から「決める場所」へ変えることができます。


【今日の経営判断】
社長に一つ質問です。
「今日の会議で、何を決めるのか」を参加者全員が分かった状態で会議を始めていますか。
 
例えば、新しいサービスについて会議を開いたとします。
「最近、お客様からこんな要望が増えています。」
「競合ではこんなサービスを始めたようです。」
「でも、人員が足りないと思います。」
「価格はいくらにするのでしょう。」
さまざまな意見が出ます。
 
1時間議論した結果、
「もう少し検討しましょう。」で終わる。
そして翌月、また同じ話をする。
このような会議になっていないでしょうか。
 
問題は会議時間の長さではありません。
判断するための材料が整理されていない状態で、
参加者全員が会議の場で一から考え始めていることにあります。
 
ここにAIを活用できます。


【AIならこう考える】
例えば、
「新サービスを10月から開始するかどうか」
を決める経営会議があるとします。
会議前に、関係者から集めた情報をAIに渡します。
 
そして、
「この会議で判断するために必要な論点を整理してください。」
と依頼します。
 
すると例えば、
・顧客ニーズはあるか
・どの程度の売上が期待できるか
・必要な人員は確保できるか
・初期投資はいくらか
・想定されるリスクは何か
・いつまでに準備できるか
といった論点が整理されます
 
さらに、
「現時点で判断材料が不足している項目を挙げてください。」
と聞きます。
すると、
「顧客ニーズについて具体的な確認が不足している。」
「必要人員の工数が分からない。」
など、会議前に調べるべきことが分かります。
 
つまり、
会議が始まってから「情報が足りない」と気付くのではなく、
会議前に不足情報を見つけるのです。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、会議を短くするには、
「議題」を用意するだけでは不十分だと考えています。
重要なのは、議題ごとに次の四つを明確にすることです。
 
① 今日、何を決めるのか
例えば、「新サービスを始めるか。」では少し曖昧です。
「10月からAサービスを月額3万円で試験販売するかどうかを決める。」
ここまで具体化します。
 
② どんな選択肢があるのか
例えば、
A案 10月から本格導入する。
B案 まず既存顧客5社で試す。
C案 今回は実施しない。
というように選択肢を用意します。
 
③ 判断するために何が必要か
・売上見込み
・必要人員
・投資額
・顧客ニーズ
・リスク
など、判断材料をそろえます。
 
④ 誰が決めるのか
全員の意見を一致させる必要があるのか。
担当役員が決めるのか。
最後は社長が決めるのか。
これも事前に明確にします。
 
この四つが整理されていれば、会議で一から考える必要がなくなります。

【今日からできること】
次回の経営会議で、一つの議題だけ試してみてください。
 
これまで、
議題:新サービスについて
としていたものを、
今日決めること:Aサービスを10月から既存顧客5社で試験販売するかどうか
と変えます。
そして会議前に、
(選択肢)
A:本格導入する
B:5社で試す
C:実施を延期する
(判断材料)
・顧客ニーズ
・売上見込み
・必要人員
・必要投資
・主なリスク
まで整理して参加者へ共有します。
 
会議では長い説明をせず、
「A・B・Cのどれにするか。その理由は何か。」
を議論します。
こうすると、会議の目的が一気に明確になります。
 
60分掛かっていた会議が30分になれば成功、ということではありません。
30分で結論が出たかどうか。
ここを見ることが重要です。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
次回の経営会議で『〇〇』について決定したいと考えています。
現在分かっている情報は以下のとおりです。このテーマについて、
①会議で決めるべきこと、②考えられる選択肢、③それぞれのメリット・デメリット、
④判断に必要な情報、⑤現在不足している情報、を整理してください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
会議時間を短縮するために、
「発言は一人3分まで。」
「資料は5ページ以内。」
とルールを作る方法もあります。
 
しかし、それだけでは根本的な解決にならないことがあります。
重要なのは、会議が始まる前に、どこまで考えておけるかです。
 
何を決めるのか。
どんな選択肢があるのか。
判断するには何が必要なのか。
情報は十分なのか。
どこにリスクがあるのか。
 
これらをAIと事前に整理しておけば、会議では説明や情報整理に時間を使わず、
「では、どれを選ぶのか。」
という判断に集中できます。
 
そして私は、もう一つ重要なことがあると考えています。
すべての議題を会議に持ち込まないことです。
単なる情報共有なら、資料を共有すれば済むかもしれません。
担当者だけで決められるなら、経営会議で扱う必要はありません。
 
経営会議には、
経営者の判断が必要なことだけを持ち込む。
これだけでも、会議は大きく変わります。
 
AIで会議時間を半分にする本当の意味は、
話す時間を短くすることではなく、「決めるための準備」を
会議前に終わらせることです。
 
会議を「みんなで考え始める場所」から、
「会社として決断する場所」へ。
 
AIは、そのための事前参謀として活用できます。

【ご相談はこちら】
「経営会議で議論はするが、なかなか結論が出ない。」
「毎回同じテーマを繰り返し話している。」
「社長が判断するための材料が、会議前にそろっていない。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
AIを使って会議前に論点や選択肢、判断に必要な情報を整理し、
会議をより効率的に進める方法を一緒に考えます。
 
「長い会議を短くする」だけでなく、「何を決める会議なのか」を明確にする。
AIを会議前の相談相手として活用し、社長や参加者が判断しやすい会議にするためのお手伝いをいたします。

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2026年09月17日 06:32