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社長の経営判断クリニック 【第4.8回】AIで経営計画を作る

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第4部 AIで利益を生み出す
第4.8回 AIで経営計画を作る

経営計画は、売上目標を書くだけのものではありません。
「その売上をどうやって実現するのか」「計画どおりにいかなかったらどうするのか」
まで考えて初めて、経営に使える計画になります。
AIは、社長の頭の中にある考えを数字と行動に落とし込む経営参謀として活用できます。


【今日の経営判断】
「来年度は売上を10%伸ばしたい。」
社長がそう考えたとします。
現在の売上が3億円なら、来年度の目標は3億3,000万円です。
 
しかし、
「売上目標3億3,000万円」
と経営計画に書いただけでは、計画とは言えません。
3,000万円を、
既存顧客から増やすのか。
新規顧客を増やすのか。
値上げするのか。
新商品を販売するのか。
それぞれで、営業活動も必要な人員も投資も変わります。
 
さらに、
「新規顧客が計画どおり増えなかったらどうするか。」
「原材料費が上昇したら利益はどうなるか。」
といったことも考えておく必要があります。
 
そこでAIを使います。
AIに、
「売上3億円を来年度3億3,000万円にする方法を考えてください。」
と聞くだけではありません。
社長自身の考えや会社の数字を渡して、目標達成までの道筋を一緒に考えさせるのです。


【AIならこう考える】
例えば現在、
売上 3億円
営業利益 1,500万円
既存顧客 200社
営業担当 5人
という会社があるとします。
 
来年度の売上目標を3億3,000万円に設定します。
 
AIに、
「3,000万円の売上増加を実現する方法を複数考えてください。」
と依頼します。
 
例えば、
案A 既存顧客への販売を10%増やす
案B 新規顧客を30社増やす
案C 価格を5%見直し、新規営業も強化する
といった複数の案が考えられます。
 
さらに、
「それぞれの場合に必要な営業活動、人員、コスト、想定されるリスクを比較してください。」
と質問します。
 
すると、
「目標はいくらか」から「どうやって実現するか」
へ計画を具体化できます。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、経営計画を作るとき、
一つの数字だけで未来を決めないこと
が重要だと考えています。
将来は計画どおりになるとは限りません。
 
そこで、AIを使って少なくとも三つのシナリオを考えます。
① 標準シナリオ
現在想定している事業環境が続いた場合。
② 好調シナリオ
新規顧客の獲得や新サービスが想定以上に進んだ場合。
③ 厳しいシナリオ
売上が伸びない、原価が上がる、人材採用が進まないなどの場合。
 
例えば、
「売上が計画より10%少なかったら利益はいくらになるか。」
「原価が5%上昇したらどうなるか。」
「新規顧客の獲得が半年遅れたらどうするか。」
とAIに質問します。
 
こうしておけば、実際に環境が変化したとき、
「想定外だったのでどうしよう」
ではなく、
「この場合は、この対応をする」
と判断しやすくなります。

【今日からできること】
まず、来年度について社長自身が次の5つを書き出してください。
 
① 売上をいくらにしたいか
② 利益をいくら残したいか
③ 何を伸ばしたいか
④ 何に投資したいか
⑤ 一番心配していることは何か
 
これをAIに渡します。
 
そして、
「この目標を達成するために必要な行動を整理してください。」
と依頼します。
 
例えば、
売上目標

必要な顧客数

必要な商談数

必要な営業活動

担当者

毎月確認する数字
 
まで落としていきます。
 
経営計画を、年に一度作って終わる資料ではなく、
「毎月、経営判断に使うもの」
に変えることが重要です。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
現在の年間売上は〇円、営業利益は〇円、従業員〇人、主要顧客〇社です。
来年度は売上〇円、営業利益〇円を目標にしています。
目標達成のために、①既存顧客の売上拡大、②新規顧客獲得、③価格見直し、
④新商品・サービス、⑤コスト改善、の観点から施策を提案してください。
その上で、それぞれについて具体的な行動と毎月確認すべき数字を整理してください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
経営計画で大切なのは、
きれいな計画書を作ることではありません。
社長が、「来年は売上を増やしたい。」と考えているなら、
・なぜ増やすのか
・どの商品で増やすのか
・どの顧客で増やすのか
・誰が行うのか
・いつまでに行うのか
・何を見れば順調か分かるのか
・計画どおりでなければ何を変えるのか
ここまで具体化する必要があります。
AIは、この「具体化」に非常に役立ちます。
 
さらにAIに、
「この計画が失敗するとしたら、どこに問題がありますか。」
と聞くことで、社長自身では気付きにくいリスクを事前に検討することもできます。
 
ただし、AIが作った数字をそのまま経営計画にしてはいけません。
市場、顧客、社員、資金繰りなど、自社の現実を最も理解しているのは経営者です。
社長が方向を決め、AIが選択肢と数字を整理し、社長が最終判断する。
 
これが、AIを経営計画に活用する基本だと考えています。

【ご相談はこちら】
「経営計画を作っても、毎年売上目標を書くだけになっている。」
「目標を具体的な行動や毎月の数字まで落とし込みたい。」
「計画どおりに進まない場合まで想定した経営計画を作りたい。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
社長が考えている将来像や経営目標を整理し、AIを使って売上・利益の目標や
複数のシナリオ、必要な取り組みなどを考える方法を一緒に検討します。
 
経営計画を「作って終わるもの」ではなく、「日々の経営判断に使えるもの」にする。
社長の考えをAIと一緒に整理し、数字や具体的な行動にしていくためのお手伝いをいたします。

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2026年09月16日 06:19