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社長の経営判断クリニック 【第4.6回】AIで利益率を改善する

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第4部 AIで利益を生み出す
第4.6回 AIで利益率を改善する

「よく売れる商品」と「会社に利益を残す商品」は、必ずしも同じではありません。
AIを使って商品・サービス・顧客ごとの利益を比較すると、
売上高だけでは見えなかった「本当に儲かっている仕事」が見えてきます。


【今日の経営判断】
社長に一つ質問です。
「売上の大きい商品」と「利益を多く生んでいる商品」は同じでしょうか。
 
例えば、A商品とB商品があります。
A商品は年間5,000万円売れている。
B商品は年間3,000万円しか売れていない。
売上だけを見れば、A商品の方が会社への貢献が大きいように見えます。
 
しかし、
A商品の粗利益率が15%。
B商品の粗利益率が35%。
だったらどうでしょう。
 
粗利益額は、
A商品 750万円
B商品 1,050万円
です。
売上の小さいB商品の方が、会社に多くの利益を残しています。
 
ところが日々の経営では、
「今月はいくら売れたか。」
「前年比で売上は増えたか。」
に目が向きがちです。
 
AIを活用することで、
「何が売れているか」から「何が利益を生んでいるか」へ
経営を見る視点を変えることができます。


【AIならこう考える】
例えば、10種類の商品・サービスについて、
・売上高
・売上原価
・粗利益額
・粗利益率
・販売数量
などを一覧にします。
 
そしてAIに、
「売上高ではなく、利益への貢献という観点から商品を分類してください。」
と依頼します。
 
すると例えば、
A:売上も利益率も高い主力商品
B:売上は小さいが利益率が高い成長候補
C:売上は大きいが利益率が低い要注意商品
D:売上も利益率も低い見直し候補
といった形で整理できます。
 
ここから社長が考えるべきことが見えてきます。
Aは、どうすればさらに伸ばせるのか。
Bは、なぜもっと売れていないのか。
Cは、なぜ売れているのに利益が少ないのか。
Dは、今後も続ける必要があるのか。
 
AIを使うことで、単なる売上ランキングから、
「これから何を売るべきか」という経営判断
へ進むことができます。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、利益を見るときには「商品」と「顧客」の両方から見ることが重要だと考えています。
 
例えば、売上上位10社を並べます。
A社 年間売上3,000万円
B社 年間売上2,000万円
C社 年間売上1,500万円
売上だけなら、A社が最重要顧客です。
 
しかし粗利益率を見ると、
A社 12%
B社 25%
C社 35%
だったとします。
 
粗利益額は、
A社 360万円
B社 500万円
C社 525万円
となります。
売上では3位のC社が、最も多くの粗利益を生み出しています。
 
なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。
購入している商品が違う。
取引条件が違う。
値引率が違う。
商品構成が違う。
さまざまな可能性があります。
 
そこでAIに、
「なぜ売上順位と利益順位が違うのか。」
を分析させます。
こうすると、
「売上の大きなお客様を増やす」から「利益を生む取引を増やす」
という考え方に変わってきます。

【今日からできること】
まず、商品・サービス別に次の数字を並べてみてください。
① 売上高
② 売上原価
③ 粗利益額
④ 粗利益率
そして、売上高順と粗利益額順の二つのランキングを作ります。
順位が大きく違う商品がないでしょうか。
 
次に顧客についても、
売上高順と粗利益額順で並べてみます。
 
例えば、
「売上では10位だが、粗利益では3位。」
という顧客が見つかるかもしれません。
 
ここで社長が考えるのは、
「このような利益を生む顧客を、もっと増やせないか。」
ということです。
 
逆に、
「売上では1位だが、粗利益では10位。」
という顧客については、
「なぜ利益率が低いのか。」
を確認します。
 
売上高だけを見ていたときとは、違った経営課題が見えてくるはずです。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
以下は商品別の売上高、売上原価、粗利益額、粗利益率、販売数量です。
商品を①売上も利益も大きい主力商品、②売上は小さいが利益率が高い成長候補、
③売上は大きいが利益率が低い要注意商品、④売上も利益率も低い見直し候補、
に分類してください。
その上で、利益を増やすために販売を強化すべき商品を提案してください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
社長が、
「来年は売上を10%増やそう。」
と目標を掲げたとします。
しかし、利益率の低い商品の売上ばかり10%増えたらどうでしょう。
 
社員は忙しくなった。
売上も増えた。
それなのに、会社に残る利益はあまり増えない。
ということが起こり得ます。
 
反対に、売上高がそれほど増えなくても、
利益率の高い商品を増やす。
利益を生む顧客との取引を増やす。
利益率の低い取引条件を見直す。
ということで、会社に残る利益を増やせる可能性があります。
 
つまり、社長が見るべきなのは、
「いくら売ったか」だけではありません。
「どんな売上を増やしたか」
です。
 
AIを使えば、多くの商品や顧客の数字を整理し、
「どこで利益が生まれているのか。」
「どの売上を増やすべきなのか。」
を考える材料を作ることができます。
 
私は、利益率改善とは単なるコスト削減ではなく、
「利益の出る仕事の割合を増やすこと」
だと考えています。
 
売上を追う経営から、
利益を生む売上を選ぶ経営へ。
AIは、その判断を支える経営参謀として活用できます。

【ご相談はこちら】
「売上は増えているのに、利益が思ったほど増えない。」
「どの商品・サービスが本当に利益を生んでいるのか把握したい。」
「顧客別の売上は分かるが、利益への貢献までは見えていない。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
商品・サービス別、顧客別の売上や利益を整理し、
AIを使って「どこで利益が生まれているのか」を見つける方法を一緒に考えます。
 
売上だけを見るのではなく、利益の出ている商品や顧客にも目を向ける。
AIを使って数字を整理・比較し、これからどの商品や顧客に注目していくかを
考えるためのお手伝いをいたします。

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2026年09月14日 14:12