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社長の経営判断クリニック 【第4.5回】AIで新しいサービスを考える

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第4部 AIで利益を生み出す
第4.5回 AIで新しいサービスを考える

新しいサービスは、まったく新しいアイデアから生まれるとは限りません。
今いるお客様の「もう少し何とかならないか」という声と、
自社がすでに持っている強みを組み合わせることで、
新しい売上の種が見つかることがあります。
AIは、その組み合わせを考える参謀として活用できます。


【今日の経営判断】
「何か新しい事業を始めたい。」
そう考えても、
「何をやればいいのか分からない。」
という社長は多いのではないでしょうか。
 
そこでAIに、
「新しいサービスを10個考えてください。」
と聞けば、たくさんのアイデアを出してくれます。
しかし、それだけで事業になるとは限りません。
 
自社にできるのか。
本当にお客様が必要としているのか。
お金を払ってもらえるのか。
競合との違いを出せるのか。
こうしたことまで考える必要があります。
 
そこで私は、新しいサービスを考えるとき、
「ゼロから新しいものを考える」のではなく、「今あるものを組み合わせる」
といった今の事業と親和性があるものを探すところから始めるのが、
中小企業には取り組みやすいと考えています。


【AIならこう考える】
例えば、ある設備会社が、
「設備を販売・施工する」
という仕事をしているとします。
 
会社には、
設備についての専門知識がある。
施工できる技術者がいる。
既存顧客との関係がある。
過去の修理履歴がある。
といった資産があります。
 
一方、お客様から、
「故障してから修理するのでは困る。」
「設備の更新時期が分からない。」
「電気代をもう少し下げたい。」
という相談が増えているとします。
 
この二つをAIに渡して、
「自社の強みを使って、お客様の困りごとを解決する新しいサービスを考えてください。」
と依頼します。
 
すると例えば、
・定期点検サービス
・設備更新診断
・省エネ診断
・保守契約
・設備管理の月額サービス
などの候補が考えられます。
 
重要なのは、AIに自由にアイデアを出させるだけではありません。
自社が持っているものと、お客様が困っていることをAIに与えることです。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、新サービスを考えるとき、次の三つを掛け合わせるとよいと考えています。
 
① 自社の強み
・技術
・人材
・顧客基盤
・ノウハウ
・設備
・データ
・地域での信用
② お客様の困りごと
・時間が掛かる
・人が足りない
・費用が高い
・分からない
・面倒である
・不安がある
③ お金を払ってでも解決したいこと
 
ここが特に重要です。
困っているからといって、必ずお金を払ってくれるとは限りません。
 
AIから20個のサービス案が出てきても、全部始める必要はありません。
 
例えば、
「顧客ニーズはあるか。」
「自社の強みを生かせるか。」
「競合との差を出せるか。」
「継続的な売上になるか。」
「少ない投資で始められるか。」
という基準で評価します。
 
AIには、アイデアを出す役割だけでなく、
アイデアを絞り込む役割も担当させるのです。

【今日からできること】
まず、新しいサービスそのものを考える前に、
「最近、お客様からよく言われること」
を5つ書き出してみてください。
 
例えば、
「もっと早くできないの。」
「これも一緒にお願いできないの。」
「毎回頼むのが面倒なんだよね。」
「誰に相談すればいいか分からない。」
「故障する前に分からないの。」
こうした何気ない言葉の中に、新サービスの種があるかもしれません。
 
次に、自社の強みを5つ書き出します。
そしてAIに、
「この5つの顧客ニーズと5つの自社の強みを組み合わせて、
新しいサービスを考えてください。」
と依頼します。
 
出てきた案を、
「すぐ試せる・少し準備が必要・大きな投資が必要」
の三つに分類してください。
 
最初に検討するのは、
「すぐ試せて、お客様の反応を確認できるもの」
です。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
当社の強みは①〇〇、②〇〇、③〇〇、④〇〇、⑤〇〇です。
最近、お客様から①〇〇、②〇〇、③〇〇、④〇〇、⑤〇〇という
相談や要望があります。
この『自社の強み』と『顧客の困りごと』を組み合わせて、
新しい商品・サービスを10案考えてください。」
10案を、①顧客ニーズの強さ、②自社の強みを生かせるか、③競合との差別化、
④収益性、⑤始めやすさ、の5項目で5点満点で評価してください。
その上で、最初に試すべき3案を選んでください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
新規事業というと、
・大きな投資
・新しい設備
・新しい人材
・まったく新しい市場
を想像するかもしれません。
 
しかし、中小企業にとっては、
もっと身近なところから始められる新サービスもあります。
 
例えば、
売って終わりだった商品に保守サービスを付ける。
単発だった仕事を定期契約にする。
自社のノウハウを診断サービスにする。
既存の商品とサービスを組み合わせる。
これだけでも、新しい売上になる可能性があります。
 
そして私は、AIを使って100個のアイデアを出すことより、
「お客様が本当にお金を払うか」を1件でも確認すること
の方が重要だと考えています。
 
AIで仮説を作る。

既存のお客様に聞いてみる。

反応が良ければ、小さく試す。

結果を確認する。

良ければ本格的に事業化する。
 
この順番なら、大きな投資をする前に可能性を確認できます。
 
AIは新サービスを決める経営者ではありません。
新しい売上の可能性を短時間で数多く考え、検証するための経営参謀です。

【ご相談はこちら】
「既存事業だけでは、今後の売上拡大に限界を感じている。」
「新しいサービスを考えたいが、何から始めればよいか分からない。」
「自社の技術や顧客基盤を生かして、新しい収益源を作りたい。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
フェリーズ・コンサルでは、自社の強みやお客様のニーズを整理し、
AIを使って新しいサービスのアイデアや可能性を一緒に考えます。
 
「AIに新事業を考えてもらう」のではなく、
「自社の強みとお客様の困りごとを組み合わせて、何ができそうかをAIと考える」。
アイデアを出すだけでなく、まずは既存のお客様に聞いてみるなど、
小さく試していくためのお手伝いをいたします。

お問合せはこちら
 
2026年09月11日 06:49