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社長の経営判断クリニック 【第3.9回】AI活用を会社の文化にする

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第3部 AIを経営に定着させる
第3.9回 AI活用を会社の文化にする

AIが会社に定着した状態とは、一部の社員が上手に使っていることではありません。
「もっと良いやり方はないか。そのためにAIを使えないか」と社員が自然に考える会社になることです。


【今日の経営判断】
AIを導入し、研修も実施した。
使う社員も少しずつ増えてきた。
それでも社長がAI活用を呼びかけ続けなければならないとしたら、
まだAIが会社の文化になったとは言えません。
 
会社には、それぞれ独自の文化があります。
「何かあったらすぐ社長に相談する会社。」
「まず現場で考えてから相談する会社。」
「新しいことを積極的に試す会社。」
こうした文化は、規則だけでできたものではありません。
毎日の仕事の中で繰り返され、いつの間にか
「この会社では、こうするのが普通」
となったものです。
 
AI活用も同じです。
目指したいのは、
「AIを使いなさい。」
と言われて使う会社ではありません。
社員が仕事をしていて、
「この仕事、AIを使ったらもっと良くできないだろうか。」
と自然に考える会社です。

【AIならこう考える】
AI活用を文化にするためには、個人の便利な使い方を、
会社の知恵に変えていく必要があります。
 
例えば、営業担当のAさんが、
「商談前にAIで質問項目を整理したら、お客様の課題を深く聞けるようになった。」
という使い方を見つけたとします。
Aさんだけが使っていれば、それは個人のノウハウです。
 
しかし、
活用方法を共有する

他の営業担当も試す

成果を確認する

良ければ営業部の標準的な仕事のやり方にする
 
という流れを作れば、会社のノウハウになります。
 
さらに別の社員が、
「この質問の仕方に変えたら、もっと良い回答が出ました。」
と改善する。
こうしてAI活用そのものが進化していきます。
 
AIを会社の文化にするとは、
AIの使い方を固定することではなく、
社員同士でより良い使い方を作り続けることなのです。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、AIを会社の文化にするためには、三つのことが重要だと考えています。
 
① 成功事例を共有する
「AIを使いましょう。」
という説明より、
「この仕事が60分から30分になった。」
という実例の方が社員には伝わります。
月に一度でも構いません。
「今月のAI活用事例」を社内で共有します。
 
② 失敗事例も共有する
成功事例だけではありません。
「AIの回答をそのまま使ったら間違っていた。」
「この質問では良い回答が出なかった。」
という失敗も重要なノウハウです。
AIを使う会社では、
「AIは間違えることがある。だから人が確認する」
ということも文化にする必要があります。
 
③ 良い使い方を会社の財産にする
社員が見つけた便利な質問文や使い方を、個人のパソコンだけに残してはいけません。
例えば、
「社内AI活用集」
を作り、
・営業
・総務
・経理
・管理職
などに分けて蓄積します。
社員が増えても、担当者が変わっても使える状態にしておく。
これによってAI活用が、個人の能力から会社の能力へ変わります。

【今日からできること】
次の社内会議で、10分だけ
「AI活用共有タイム」
を作ってみてください。
 
社員に聞くことは三つだけです。
・今月、AIを何の仕事に使ったか
・どんな効果があったか
・他の社員にも使えそうか
 
良い事例が一つあれば、それを記録して共有してください。
そして翌月、
「先月紹介した方法を誰か使ってみましたか。」
と確認します。
これを毎月繰り返すだけでも、
「AIの使い方をみんなで改善する」
という習慣が生まれてきます。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
AIを一部の社員だけが使う状態から、会社全体で活用方法を共有し、
継続的に改善する文化へ発展させたいと考えています。
毎月15分程度で実施できる『AI活用共有会』の進め方を作ってください。
①成功事例、②失敗事例、③効果、④他の業務への応用、⑤次に試すこと、
の5項目で社員が簡単に共有できる形式にしてください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
AI活用が文化になっている会社では、
「AIを使ったか」より、「もっと良い仕事のやり方はないか」
という会話が増えていきます。
ここが重要です。
 
AIを使うこと自体を会社の目的にしてはいけません。
「この作業をもっと短くできないか。」
「この提案をもっと良くできないか。」
「この情報を他の社員にも生かせないか。」
その答えを考える選択肢の一つとして、自然にAIが出てくる。
それが、AIが会社の文化になった状態だと私は考えています。
 
そして、一人の社員が見つけたAIの使い方を会社全体で共有し、
さらに改善していけば、AI活用のノウハウそのものが会社の財産として積み上がっていきます。

【ご相談はこちら】
「一部の社員だけでなく、会社全体にAI活用を広げたい。」
「社員が見つけたAIの使い方を、会社のノウハウとして蓄積したい。」
「社長が言い続けなくても、現場からAI活用のアイデアが出る会社にしたい。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
社員がどのようにAIを仕事に使っているかを共有し、
うまくいった使い方や工夫を社内に広げていく方法を一緒に考えます。
 
AIを「一部の人だけが使う便利なツール」で終わらせず、
「こんな仕事にも使えそうだ」という気付きや工夫を社員同士で共有する。
AIを仕事に生かす動きを、社内に少しずつ広げていくためのお手伝いをいたします。

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2026年09月03日 05:53