社長の経営判断クリニック 【第3.8回】AIを使う社員と使わない社員
AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~第3部 AIを経営に定着させる
第3.8回 AIを使う社員と使わない社員
これからは「AIを使えるかどうか」だけで、社員を評価する時代ではありません。
重要なのは、AIを使って仕事の質と成果をどれだけ高められるかです。
【今日の経営判断】。
同じ会社、同じ部署で働いていても、AIを積極的に使う社員と、
ほとんど使わない社員が出てきます。
例えば、二人の営業担当者がいたとします。
Aさんは、商談前にAIを使って、
・顧客情報を整理する
・質問事項を考える
・提案の切り口を検討する
商談後には、
・商談メモを整理する
・次回の提案内容を考える
・お礼メールのたたき台を作る
という使い方をしています。
一方、Bさんはすべて従来どおり自分で行っています。
二人の営業経験や能力が同じだとしても、半年、1年と続けば、
仕事のスピードや提案の質に差が生まれる可能性があります。
ここで社長が考えるべきなのは、
「AIを使わない社員はダメだ」
ということではありません。
「AIを使うことで、社員の能力をどう伸ばせるか」
という視点です。
【AIならこう考える】
AIを使う効果は、単なる時間短縮だけではありません。
例えば、ある社員が提案書を作るのに2時間掛かっていたとします。
AIを使って1時間になれば、1時間の削減です。
しかし、本当に見るべきなのは、その先です。
AIに、
「この提案で顧客が疑問に感じる点を挙げてください。」
「競合と比較したとき、弱い部分はどこですか。」
「経営者の立場なら、どこをもっと知りたいですか。」
と質問すれば、提案内容そのものを改善できます。
つまり、
AI活用=時間短縮
だけではありません。
AI活用=仕事の質を高める
という効果もあるのです。
さらに、AIとの対話を繰り返すことで、
社員自身が今まで考えていなかった視点に気付くこともあります。
AIは、社員の仕事を代わりに行うだけではなく、
社員の考える力を補助する存在にもなります。
【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、社員のAI活用を考えるとき、
「何回AIを使ったか」を評価する必要はない
と考えています。
AIを毎日20回使っても、仕事の成果が変わらなければ意味がありません。
逆に、一日に1回でも、
「提案書の作成時間が半分になった。」
「お客様への提案内容が良くなった。」
「報告資料のミスが減った。」
という成果が出れば、十分価値があります。
ですから社長が見るべきなのは、
AIの利用回数ではなく、AIを使った結果、仕事がどう変わったか
です。
例えば、
・作業時間
・提案の質
・ミスの件数
・顧客対応のスピード
・売上や受注率
などで比較してみる。
すると、
「AIを使った方が効果がある業務」
「人が行った方がよい業務」
も見えてきます。
AI活用そのものを目的にするのではなく、
成果を高めるための手段としてAIを見ることが重要です。
【今日からできること】
社内でAIをよく使っている社員がいたら、
「AIを何に使っていますか。」
ではなく、
「AIを使って、仕事の何が変わりましたか。」
と聞いてみてください。
例えば、
「資料作成が30分短くなった。」
「メールを書くのが楽になった。」
「提案前に違う視点を確認できるようになった。」
といった答えが出てくるかもしれません。
その中から効果の高い使い方を一つ選び、他の社員にも共有します。
AIを使う社員の成功事例を、会社全体のノウハウにする。
これがポイントです。
【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
社員によってAIの活用状況に差があります。
AIを使っている社員の活用例は『〇〇』で、その結果『〇〇』という効果が出ています。
この活用方法を他の社員にも展開したいので、①どの業務に応用できるか、
②社員がそのまま使える質問例、③期待できる効果、④効果を確認する指標、
を整理してください。」
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
AIを積極的に使う社員と、使わない社員が出てくるのは自然なことです。
ここで社長が、
「AIを使わないと時代に取り残される。」
と社員を追い立てる必要はありません。
それよりも、
「この仕事では、AIを使ったらこんな成果が出た。」
という事例を社内で共有する方が効果的です。
そして、AIを使うこと自体を評価するのではなく、
AIを使って、仕事をどれだけ良くしたか
を見る。
そうすれば、AI活用は「会社からやらされるもの」から、
社員自身が成果を上げるための手段へと変わっていきます。
【ご相談はこちら】
「社員によってAI活用に大きな差が出ている。」
「AIを使うこと自体ではなく、成果につながる活用を広げたい。」
「一部の社員の成功事例を、会社全体のノウハウにしたい。」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
フェリーズ・コンサルでは、
社員がどのようにAIを仕事に使っているかを確認し、うまく活用している人の使い方や工夫を、
他の社員にも共有していく方法を一緒に考えます。
「AIを使う人を増やす」だけでなく、「こんな使い方をすると仕事に役立つ」
という実例を社内で共有する。身近な成功例を参考にしながら、
AIを活用する社員を少しずつ増やしていくためのお手伝いをいたします。
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2026年09月02日 05:20