社長の経営判断クリニック 【第3.7回】AIに任せる仕事、人がやる仕事
AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~第3部 AIを経営に定着させる
第3.7回 AIに任せる仕事、人がやる仕事
AI導入で本当に変えるべきなのは、ツールではなく「仕事のやり方」です。
今までの業務にAIを付け足すのではなく、
AIがいることを前提に業務そのものを組み直すことが重要です。
【今日の経営判断】。
「この業務にAIを使えないだろうか。」
AI活用を始めると、多くの会社がこのように考えます。
例えば、
・営業報告書の作成にAIを使う
・会議の議事録をAIでまとめる
・提案書の文章をAIに作らせる
もちろん、これだけでも時間短縮にはなります。
しかし、それだけでは今までの仕事の一部分をAIに置き換えただけです。
せっかくAIを導入するのであれば、
「今までの業務をそのまま続ける必要があるのか」
というところまで考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、営業担当者が報告書を作成し、上司が読み、
会議で内容を確認しているとします。
AIで報告書作成だけを速くするのではなく、
商談記録
↓
AIが要点・顧客課題・次の対応を整理
↓
上司は重要案件だけを確認
↓
会議では判断が必要な案件だけを議論
という流れに変えることもできます。
これが、AIを前提にした業務設計です。
【AIならこう考える】
AIを業務へ組み込むときは、まず現在の仕事を細かく分解します。
例えば「見積・提案業務」なら、
顧客から依頼を受ける。
↓
顧客の要望を整理する。
↓
過去の類似案件を確認する。
↓
提案内容を検討する。
↓
見積金額を決める。
↓
提案書を作る。
↓
上司が確認する。
↓
顧客へ提出する。
という流れがあります。
ここで一つずつ、
「AIに任せる」
「AIが支援する」
「人が判断する」
に分けます。
例えば、顧客要望の整理や提案書のたたき台はAI。
過去案件を参考にした提案候補の整理はAI+人。
価格決定や最終承認、顧客との交渉は人。
このように整理すると、
AIをどこに入れれば業務全体が速くなるのかが見えてきます。
【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、AI導入を検討するとき、
「現在の業務をそのままAI化しない」
ことが重要だと考えています。
なぜなら、現在の業務には、
「昔からやっているから。」
「前任者から引き継いだから。」
という理由だけで残っている作業もあるからです。
例えばAI導入前に、
・この作業は本当に必要か
・この承認は必要か
・同じ情報を二度入力していないか
この資料は本当に誰かが見ているか
を確認します。
不要な作業をなくす。
↓
必要な業務を簡素化する。
↓
AIを使える部分をAI化する。
↓
最後に人が判断すべき部分を明確にする。
この順番が重要です。
無駄な仕事をAIで速くしても、無駄が速くなるだけです。
AI導入をきっかけに、会社の仕事そのものを見直す。
そこに大きな経営効果があります。
【今日からできること】
一つの業務を選んで、紙に流れを書いてみてください。
例えば、
「問い合わせ受付から見積提出まで」
でも構いません。
そして、それぞれの作業について次の4つを確認します。
① なくせないか
そもそも必要な作業なのか。
② 簡単にできないか
承認や入力を減らせないか。
③ AIを使えないか
情報整理、文章作成、分析などをAIに任せられないか。
④ 人がやるべきか
判断、交渉、顧客対応など、人が担うべき仕事か。
この順番で考えてみてください。
AIを入れる場所を探すだけではなく、
新しい業務の流れそのものを考えることがポイントです。
【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
当社の『〇〇業務』は、現在、①〇〇、②〇〇、③〇〇、④〇〇、⑤〇〇という
手順で行っています。
この業務をAI活用を前提に見直したいと考えています。
各作業について、①廃止できないか、②簡素化できないか、③AIに任せられないか、
④人が行うべきか、の順番で検討してください。
その上で、現在の業務フローとAI導入後の業務フローを比較して示してください。」
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
AI導入の成果を大きくするためには、
「どのAIを導入するか」より先に、「仕事をどう変えるか」
を考えることが重要です。
例えば、1時間掛かっている資料作成をAIで30分にする。
これも立派な効果です。
しかし、
「そもそもこの資料は必要なのか。」
「AIで必要な情報だけ整理すれば、資料そのものを作らなくてもよいのではないか。」
と考えれば、仕事そのものをなくせる可能性もあります。
AIは、現在の業務を速くするためだけの道具ではありません。
会社の仕事のやり方をゼロから見直すきっかけにもなります。
不要な仕事をなくす。
必要な仕事を簡素化する。
AIに任せられるところは任せる。
人は判断、顧客対応、創造、コミュニケーションなどに集中する。
この順番で業務を再設計することで、AI導入は単なる効率化から会社全体の
生産性向上へつながっていきます。
【ご相談はこちら】
「AIを導入したいが、どの業務から手を付ければよいか分からない。」
「現在の業務を整理して、AIを組み込んだ新しい仕事の流れを作りたい。」
「AI導入を単なる時間短縮ではなく、会社全体の業務改善につなげたい。」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
フェリーズ・コンサルでは、
現在の業務の見える化から、不要業務の洗い出し、業務フローの見直し、
AIを活用する業務と人が担う業務の整理、AI導入後の新しい業務フローの設計、
導入・定着まで一貫してご支援しています。
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2026年09月01日 06:43