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社長の経営判断クリニック 【第3.6回】AIを「一人の社員」と考える

AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~
第3部 AIを経営に定着させる
第3.6回 AIを「一人の社員」と考える

AIを単なる便利なツールと考えると、使い方はその場限りになりがちです。
「新しく入った一人の社員」と考えると、AIに任せる仕事が具体的に見えてきます。


【今日の経営判断】
「AIで何ができるのか。」
AIを導入すると、多くの会社が最初にこの問いから考えます。
 
しかし、機能を調べれば調べるほど、
「文章も書ける。」
「要約もできる。」
「アイデアも出せる。」
「データ分析もできる。」
と、できることばかりが増え、結局何に使えばよいのか分からなくなることがあります。
そこで、発想を変えてみましょう。
 
もし明日、
「AIさん」という新入社員が一人入社してきた
としたら、社長は何をするでしょうか。
 
いきなり、
「何でもいいから仕事をしてください。」
とは言わないはずです。
「まずこの仕事をお願いします。」
「この資料を使ってください。」
「分からなければ質問してください。」
「最後は私が確認します。」
と、仕事を具体的に教えるでしょう。
 
AIも同じです。
AIに何ができるかを考えるより、AIにどの仕事を担当させるかを決める。
この発想に変えると、AI活用はぐっと具体的になります。

【AIならこう考える】
例えば、社長がAIを
「経営企画担当の社員」
として考えたらどうでしょうか。
毎週月曜日には、
「先週の売上データを整理し、気になる変化を3つ挙げてください。」
経営会議の前には、
「会議資料を確認して、社長が判断すべき論点を整理してください。」
新しい事業を検討するときには、
「この事業のメリット、リスク、確認すべき事項を整理してください。」
と仕事を依頼します。
 
あるいは、
「営業アシスタント」
として、
「商談メモを整理してください。」
「提案メールのたたき台を作ってください。」
「次回商談で確認すべきことを挙げてください。」
と任せることもできます。
 
このように役割を決めると、
「今日はAIに何を聞こうか」ではなく、「この仕事はAI担当に任せよう」
という使い方に変わっていきます。

【フェリーズ・コンサルの視点】
私はAIを会社に定着させるうえで、
「AIの担当業務を決める」
という考え方が非常に重要だと思っています。
 
人を採用したときには、
・営業担当
・経理担当
・総務担当
・経営企画担当
と役割を決めます。
 
ところがAIを導入すると、
「自由に使ってください。」
となってしまうことがあります。
これでは、せっかく能力のある社員を採用したのに、
仕事を与えていないのと同じです。
 
例えば社長専用のAIなら、
 
担当業務
・経営資料の要約
・経営課題の整理
・アイデアの壁打ち
・選択肢の比較
・会議論点の整理
と決めておく。
 
営業部門なら、
・商談内容の整理
・提案文のたたき台作成
・顧客へのメール作成
・営業会議資料の要約
と決める。
 
するとAIは、単なる「質問すると答えてくれるもの」から、
会社の仕事を担当する存在へ変わります。

【今日からできること】
AIの簡単な**「職務分担表」**を作ってみてください。
 
例えば、
役職:社長付きAIアシスタント
担当業務:
・会議資料の要約
・経営課題の整理
・アイデア出し
・メール・文章のたたき台
・経営判断に必要な論点整理
 
AIに任せないこと:
・最終的な経営判断
・顧客への最終回答
・人事評価
・AIだけでは確認できない事実の判断
 
ここまで決めれば、
「AIで何ができるだろう。」
と毎回考える必要がなくなります。
「この仕事はAI担当に頼もう」
という習慣が生まれます。

【AIへの質問例】
「私は〇〇業を経営しています。
あなたを『社長付きAIアシスタント』として活用したいと考えています。
私の主な仕事は〇〇、〇〇、〇〇です。
この中から、あなたに担当させると効果的な仕事を5つ選んでください。
それぞれについて、①あなたが行うこと、②私が提供する情報、
③私が最終確認すべきこと、④利用するタイミング、を整理してください。」
 
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
AIを「一人の社員」と考えるとき、大切なことがあります。
それは、
優秀な社員でも、指示が曖昧なら良い仕事はできない
ということです。
AIも同じです。
目的を伝える。
必要な情報を渡す。
期待する成果物を伝える。
最後は人が確認する。
 
こうした使い方が必要です。
 
そして、AIは本当の社員ではありません。
責任を負うことも、現場の状況をすべて理解することもできません。
だからこそ、「AIに仕事を任せる。しかし、責任まで任せない。」
という考え方が重要です。
 
AIの役割を明確にし、人との職務分担を決めることで、
AIは会社の中でより実用的な存在になっていきます。

【ご相談はこちら】
「AIを導入したが、社員が何に使えばよいのか分からない。」
「部署ごとにAIへ任せる仕事を明確にしたい。」
「AIと社員の役割分担を整理し、日常業務に定着させたい。」
 
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
 
フェリーズ・コンサルでは、
日々の仕事を整理し、その中で「どんな仕事ならAIに手伝ってもらえそうか」
「AIにどんな役割を持たせると役立つか」を一緒に考えます。
 
AIを単なる「便利なツール」として使うだけでなく、「この仕事はAIに相談してみよう」
と役割を決めて活用する。
自社の仕事に合ったAIの使い方を見つけていくためのお手伝いをいたします。

お問合せはこちら
 
2026年08月31日 05:46