社長の経営判断クリニック 【第3.3回】AIを嫌がる社員への向き合い方
AIを経営参謀にする ~社長の経営判断クリニック~第3部 AIを経営に定着させる
第3.3回 AIを嫌がる社員への向き合い方
AIを使わない社員を「変化を嫌う人」と決めつけてはいけません。
まず社長が理解すべきなのは、「なぜ使いたくないのか」です。
【今日の経営判断】。
「会社でAIを使おうと言っているのですが、社員がなかなか使ってくれません。」
AI導入を進めると、このような問題が起こることがあります。
社長からすると、
「こんなに便利なのに、なぜ使わないのか。」
と思うかもしれません。
しかし、社員側から見ると事情は違います。
「使い方が分からない。」
「間違った回答を使って問題になったら怖い。」
「今までのやり方の方が早い。」
「新しいことを覚える時間がない。」
そして、
「AIを使えるようになったら、自分の仕事がなくなるのではないか。」
という不安を持っている社員もいるでしょう。
この状態で、
「これからAIを使うことにしました。全員使ってください。」
と指示しても、AIは会社に定着しません。
AI導入で最初に解決すべきなのは、技術の問題ではなく、社員の不安なのです。
【AIならこう考える】
AIを嫌がる社員がいたら、まず理由を分けて考えてみましょう。
例えば、
・AIそのものがよく分からない
・操作方法が分からない
・間違えることが怖い
・今の仕事で困っていない
・AIを使うメリットを感じない
・自分の仕事がなくなることが心配
理由が違えば、対策も変わります。
使い方が分からない社員には、研修が必要です。
間違いが怖い社員には、
「AIの回答は必ず人が確認する」
というルールが必要です。
メリットを感じていない社員には、
実際の業務で、
「30分掛かっていた仕事が10分になった。」
という成功体験を持ってもらうことが効果的です。
AI導入で重要なのは、
「使わない社員を説得すること」ではなく、「使わない理由を取り除くこと」なのです。
【フェリーズ・コンサルの視点】
私は、AIを会社へ導入するときに、
全社員へ一斉に使わせる必要はないと考えています。
まずは、AIに興味を持っている社員や、
新しいことを試すのが好きな社員から始めればよいのです。
例えば営業部で一人、
「見積書に添える提案文をAIで作ってみます。」
という社員がいたとします。
これまで30分掛かっていた作業が10分になった。
その社員が、
「これ、かなり楽ですよ。」
と隣の社員に話す。
すると、
「どうやってやったの?」
という会話が生まれます。
私は、こうした広がり方の方が、社長が
「全員AIを使いなさい。」
と指示するよりも効果があると考えています。
つまり、
最初から100%の社員を動かそうとしないことです。
まず一人。
次に三人。
そして一つの部署。
小さな成功事例をつくり、それを社内で共有する。
この積み重ねが、AI定着への近道になります。
【今日からできること】
社員に、
「AIを使ってください。」
と伝える前に、一度こんな質問をしてみてください。
「AIを仕事で使うとしたら、何が一番心配ですか。」
そして出てきた意見を、
・使い方
・正確性
・情報管理
・仕事への影響
・必要性
などに整理してみましょう。
次に、
AIを試してみたい社員を一人だけ探してください。
その社員と一緒に、日常業務の中からAIで簡単にできそうな仕事を一つ選びます。
まずは小さな成功事例をつくることから始めましょう。
【AIへの質問例】
そのままAIへ入力してみてください。
「私は〇〇業を経営しています。
会社でAI活用を進めたいのですが、一部の社員がAIを使うことに消極的です。
社員からは『〇〇』『〇〇』という意見が出ています。
これらの意見から、社員がAIを使いたくない理由を整理してください。
その上で、強制するのではなく、社員自身がAIを使ってみたいと思えるように
するための具体的な進め方を提案してください。」」
【フェリーズ・コンサルからのアドバイス】
AI導入で失敗しやすいのは、
「ツールを導入すれば社員が使う」と考えてしまうことです。
AIを導入することと、AIが会社に定着することは別です。
社員が、
「会社からやらされている。」
と思っているうちは、なかなか定着しません。
一方、
「この仕事が楽になった。」
「残業が減った。」
「資料を作る時間が短くなった。」
と自分自身でメリットを実感すると、AIへの見方は変わります。
だからこそ、社長は「AIを使わせる」のではなく、
「AIを使うと仕事が楽になる体験をつくる」
ことを考える必要があります。
AI導入は、システム導入以上に人の意識を変えていく取り組みなのです。
【ご相談はこちら】
「AIを導入したが、社員がなかなか使ってくれない。」
「AIに対する社員の不安や抵抗感をどう解消すればよいか分からない。」
「一部の社員から始めて、会社全体へAI活用を広げていきたい。」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
フェリーズ・コンサルでは、
社員のAIに対する不安や課題の整理から、AI活用業務の選定、小さな成功事例づくり、
社内への横展開、利用ルールづくり、AI定着化まで一貫してご支援しています。
「AIを使わせる会社」ではなく、「社員が自らAIを使いたくなる会社」へ。現場に無理なくAIが根付く仕組みづくりを、伴走型でサポートいたします。
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2026年08月26日 08:48