【第5回】中期経営計画の数字の作り方
― 売上・利益・投資をどう考えるか「売上目標は決めたが、この数字でいいのか迷ったことはありませんか。」
多くの社長が計画の数字を作る段階で手が止まります。
重要なのは、希望の数字ではなく成長の道筋を示す数字です。
これまでの記事では、
・中期経営計画の必要性
・計画が形だけになる理由
・計画の作り方
・SWOT分析による環境整理
についてお話ししてきました。
ここまで整理できると、
次に多くの社長が悩むのが
「数字をどう作るか」
という点です。
「売上目標は決めたけれど、根拠が弱い気がする」
「利益の数字をどう設定すればいいか分からない」
といった数字を考える場面で
手が止まってしまう会社も少なくありません。
しかし中小企業の中期経営計画では、
複雑な財務モデルを作る必要はありません。
重要なのは
会社の成長の道筋を数字で示すこと
です。
売上計画は「事業ごと」に考える
売上計画を作るときにありがちなのが、
「売上を10%増やす」
といった形で、
会社全体の数字だけを決めてしまうことです。
しかしこの方法では、
売上をどのように増やすのか
が見えてきません。
そこで重要になるのが、
事業ごとに売上を考えること
です。
例えば、製造業であれば
・既存顧客の深耕
・新規顧客の開拓
・新商品の投入
といった形で売上構造を分けて考えます。
そうすると
「どの事業が売上を伸ばすのか」
が見えてきます。
中期経営計画では、このように
売上の構造を考えること
が重要になります。
利益計画は「利益率」を意識する:売上より重要な経営指標
中期経営計画を作る際、多くの会社がまず考えるのは
「売上をどれだけ増やすか」という点です。
しかし経営の視点で考えると、
売上だけではなく利益率を意識することが非常に重要になります。
例えば、売上が1億円の会社があるとします。
経常利益率が5%の場合、経常利益は
1億円 × 5% = 500万円
になります。
もし会社の効率化を進め、販管費の削減などにより
経常利益率を10%に改善できた場合、
1億円 × 10% = 1000万円
となり、利益は 500万円増えることになります。
一方で、利益率が5%のまま
利益を500万円増やそうとするとどうなるでしょうか。
この場合、必要な売上は
500万円 ÷ 5% = 1億円
つまり、
売上を1億円から2億円に増やさなければならない
という計算になります。
売上を倍にすることは、現実には簡単ではありません。
営業人員の増加や設備投資など、多くの負担が発生します。
それに対して、
・業務の効率化
・コスト構造の見直し
・利益率の高い事業への集中
などによって利益率を改善できれば、
売上を大きく増やさなくても利益を伸ばすことが可能になります。
このように、
利益率の改善は経営にとって非常に大きな効果を持ちます。
そのため、中期経営計画では
売上目標だけでなく、
効率化によるコスト削減や利益率の改善
も重要なテーマになります。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
経営の悩みは、社長一人で考えていると整理が難しいこともあります。
もし今、
・中期経営計画の数字をどう作ればよいか分からない
・会社の成長の道筋を整理したい
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利益率を改善する3つの方法
では実際に、利益率はどのように改善すればよいのでしょうか。
中小企業で考えやすい方法は、主に次の3つです。
① 業務の効率化
まず考えたいのが、業務の効率化です。
例えば
・業務のデジタル化
・作業手順の見直し
・重複業務の削減
などです。
日々の業務を見直すことで、
人件費や時間のロスを減らすことができます。
② コスト構造の見直し
次に重要なのが、コスト構造の見直しです。
例えば
・仕入れ価格の見直し
・外注費の適正化
・固定費の削減
などです。
中小企業では、長年の慣習で
コスト構造が固定化しているケースもあります。
一度整理することで、
利益率が改善する可能性があります。
③ 利益率の高い事業への集中
もう一つ重要なのが、
利益率の高い事業に集中すること
です。
すべての事業が同じ利益率とは限りません。
例えば
・利益率の高いサービス
・付加価値の高い商品
・得意な分野の顧客
などがあります。
事業ごとの利益率を整理することで、
会社としてどこに力を入れるべきかが見えてきます。
投資計画も考える
会社が成長するためには
投資も必要です。
例えば
・設備投資
・人材採用
・IT投資
・新規事業投資
などです。
中期経営計画では
「どこに投資するのか」
を考えることも重要です。
投資は「緊急度 × 重要度」で優先順位をつけると
整理しやすくなります。
・今すぐ必要な投資(例:老朽化した設備の更新)
・将来の成長につながる投資(例:人材採用、IT投資)
投資をしない会社は
将来の成長も難しくなります。
事業が順調で資金に余裕がある時こそ、将来に向けた投資が重要です。
一方で、
無計画な投資は資金繰りを圧迫します。
そのため
売上・利益・投資
のバランスを考えることが必要になります。
中期経営計画の数字は、最初から完璧である必要はありません。
まずは「方向性を示す数字」を作ることが大切です。
「希望の数字」ではなく
実現の道筋を示す数字であることが重要です。
【まとめ】
中期経営計画の数字を作るときは
① 事業ごとに売上を考える
② 利益率を意識する
③ 投資計画も含めて考える
という3つの視点が重要です。
会社の成長とは、単に売上を伸ばすことだけではありません。
効率化によって利益を生みやすい体質にすること
も重要な経営テーマです。
中期経営計画では、
売上の拡大と同時に、利益率の改善
も意識することが大切になります。
【社長への問い】
「あなたの会社は、売上だけを追いかけていないでしょうか。」
もし売上目標はあるのに、
利益率やコスト構造について整理できていないと感じるなら、
それは経営の数字を見直すタイミングかもしれません。
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もしここまで読んで
「自社の場合はどう考えればよいのだろう」と感じた社長は、
一度頭の中を整理する時間を持つと、次の一歩が見えやすくなります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
経営の悩みは、社長一人で考えていると整理が難しいこともあります。
もし今、
・中期経営計画の数字をどう作ればよいか分からない
・会社の成長の道筋を整理したい
・売上・利益の目標を明確にしたい
という場合は、社長の壁打ちの時間を持つだけでも整理が進みます。
まずは30分だけ、頭の中を整理する時間を取りませんか。
話すだけで、驚くほど視界が開ける社長が多いです。
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2026年03月26日 11:00