【第3回】中小企業のための中期経営計画の作り方
― 内部環境と外部環境を整理する3つのステップ「中期経営計画を作りたいが、何から始めればいいのか分からない。」
これは多くの中小企業の社長が感じている悩みです。
実は中小企業の計画づくりは、
難しい分析より頭の整理から始まります。
前回の記事では、
中期経営計画が「作っただけ」で終わってしまう理由についてお話ししました。
・金融機関提出用の資料になっている
・社員に共有されていない
・年度事業計画につながっていない
こうした状態では、せっかく作った計画も会社を動かす力にはなりません。
よく社長からは、
・「計画を作りたい気持ちはあるが、どう始めればいいか分からない」
・「SWOT分析と言われても、難しそうで手が止まってしまう」
という声を聞きます。
では実際に、
中小企業の中期経営計画はどのように作ればよいのでしょうか。
ここで重要なのは、
中期経営計画を「分厚い資料」や「難しい分析」と考えないことです。
中小企業の場合、まず必要なのは
社長の頭の中にある考えを整理し、会社の方向性を言葉にすること
です。
そのためのシンプルな方法として、
今回は 3つのステップをご紹介します。
ステップ① 内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を整理する
まず最初に行うのは、
会社の現状と事業環境を整理することです。
中期経営計画というと、売上や利益の数字から考えるイメージを持つ方も多いですが、
その前に重要なのは
自社がどのような環境の中で事業をしているのかを理解すること
です。
まずは内部環境です。
これは、自社の現状を整理する作業です。
例えば次のような視点があります。
・現在の売上と利益の状況
・主力事業は何か
・どの事業が伸びているのか
・どの商品やサービスが強みなのか
・どこに課題があるのか
・人材の状況はどうか
こうした点を整理すると、
会社の強みと課題が見えてきます。
中小企業の場合、
社長が営業や現場に直接関わっていることが多いため、
こうした情報はすでに頭の中にあることが多いものです。
しかし日々の業務に追われていると、
それを体系的に整理する機会はなかなかありません。
中期経営計画を作る過程で
これらを言葉にすることで、
会社の現状を客観的に見ることができます。
そしてもう一つ重要なのが
外部環境の整理です。
会社の未来を考えるうえでは、
市場や業界がどう変化していくのかを考える必要があります。
例えば
・市場は拡大しているのか、それとも縮小しているのか
・競合は増えているのか
・顧客ニーズはどう変化しているのか
・業界の構造は変わりつつあるのか
・技術や制度の変化はあるのか
といった視点です。
現在は
・デジタル化の進展
・人手不足の深刻化
・顧客ニーズの多様化
など、多くの業界で環境変化が起きています。
こうした外部環境を考慮せずに
「これまでと同じやり方」で将来を考えると、
現実とのズレが生まれる可能性があります。
ここでよく使われる整理の方法として
SWOT分析というものがあります。
これは
・Strength(強み)
・Weakness(弱み)
・Opportunity(機会)
・Threat(脅威)
の4つの視点から
会社の状況を整理する方法です。
例えば、
強み
・技術力
・顧客との信頼関係
弱み
・人材不足
・営業力不足
機会
・市場拡大
・新しい顧客ニーズ
脅威
・競争激化
・業界縮小
といった形で整理します。
例えば、地域密着の工務店であれば、
強み:地元顧客との信頼関係
弱み:若手職人の採用難
機会:リフォーム需要の増加
脅威:大手チェーンの参入
といった整理ができます。
難しい分析をする必要はありません。
社長が日々の経営の中で感じていることを
整理するだけでも十分です。
内部環境と外部環境を整理することで、
会社がどこに立っているのか
が見えてきます。
中期経営計画は、ここから始まります。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
経営の悩みは、社長一人で考えていると整理が難しいこともあります。
もし今、
・中期経営計画を作りたいが何から始めればいいか分からない
・会社の強みや課題を整理したい
・将来の方向性を言葉にしたい
という場合は、社長の壁打ちの時間を持つだけでも整理が進みます。
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ステップ② 3年後の会社の姿を描く
次に考えるのは、
3年後にどんな会社になっていたいかです。
ここでは数字だけではなく、
会社の姿をイメージすることが重要です。
例えば
・売上規模はどのくらいか
・どの事業を中心にしているのか
・どんな顧客に支持されているのか
・社員はどんな働き方をしているのか
といった視点です。
外部環境の変化を踏まえて未来を考えることで、
会社の方向性が見えてきます。
中期経営計画とは、
未来の会社の姿を描く仕事とも言えます。
ステップ③ 数字と行動に落とし込む
3年後の姿が見えたら、
それを数字と行動に落とし込みます。
例えば
・売上はいくらを目指すのか
・利益はどの程度必要なのか
・その収益を実現するために今の事業だけで十分か
・新しい事業としてどんな事業を進めるか
・人員はどのくらい必要なのか
・どの事業を伸ばすのか
といった点です。
行動としては、
・新規顧客獲得のために営業プロセスを見直す
・利益率改善のために不採算業務を整理する
・採用強化のために求人媒体を見直す
・既存顧客の深耕のために定期訪問を仕組み化する
という具体的な行動に落とす必要があります。
そしてそれを、
会社の目標
↓
年度事業計画
↓
部署の目標
↓
個人の目標
という形で落とし込むことで、
中期経営計画が実際の行動につながります。
中小企業の中期経営計画は、
この3ステップだけで十分に形になります。
大切なのは完璧な資料ではなく、
社長の考えを整理し、方向性を言葉にすることです。
【まとめ】
中小企業の中期経営計画は、
① 内部環境と外部環境を整理する
② 3年後の会社の姿を描く
③ 数字と行動に落とし込む
という3つのステップで作ることができます。
大切なのは
難しい資料を作ることではなく、
社長の考えを整理し、会社の方向性を言葉にすること
です。
中期経営計画は、
社長の思考を整理し、
社員と未来を共有するための経営ツールでもあります。
【社長への問い】
「あなたの会社の強みと、業界の変化を言葉で説明できますか。」
もし難しいと感じるなら、
それは中期経営計画を整理するタイミングかもしれません。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
経営の悩みは、社長一人で考えていると整理が難しいこともあります。
もし今、
・中期経営計画を作りたいが何から始めればいいか分からない
・会社の強みや課題を整理したい
・将来の方向性を言葉にしたい
という場合は、社長の壁打ちの時間を持つだけでも整理が進みます。
まずは30分だけ、頭の中を整理する時間を取りませんか。
話すだけで、驚くほど視界が開ける社長が多いです。
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2026年03月26日 10:53