【第11回】プロジェクトが進まない会社の共通点5つ
【第11回】プロジェクトが進まない会社の共通点5つ― 中小企業で止まる構造とは
「なぜ、うちの会社はいつも途中で止まるのか」
これは、中小企業の経営相談の場で、
私が何度も聞いてきた言葉でもあります。
社長として、こう感じたことが一度はあるのではないでしょうか。
現場は頑張っている。担当者も真面目だ。計画も立てた。
それでも、気づけば失速している。
しかし、プロジェクトが止まる原因は、
会社ごとにバラバラなようでいて、実は非常に似ています。
問題は個人の能力や意欲ではなく、構造にあります。
「プロジェクトが進まない」という悩みは、
特定の会社だけの問題ではありません。
構造を整える視点、
つまりプロジェクト推進支援の視点が不足しているだけのケースが多いのです。
【① 目的が「なんとなく」共有されている】
多くのプロジェクトは、「何をやるか」は決まっています。
しかし、「なぜやるのか」が曖昧なまま走り出します。
・売上を上げるため
・効率を良くするため
・競争に負けないため
これらは「なぜやるのか」を表しているように見えますが、
具体性に欠けます。
目的が明確でないと、途中で判断基準が揺らぎます。
現場は自分なりの解釈で動き、ズレが生じます。
そしてズレを修正するために時間がかかり、止まるのです。
【② 通常業務の「ついで」になっている】
中小企業では、本業が最優先です。これは当然です。
しかし、プロジェクトが「空いた時間でやるもの」になると、
常に後回しになります。
・今日中の売上対応
・目の前のクレーム
・緊急のトラブル
これらに押され、プロジェクトは後退します。
プロジェクトは“追加業務”ではなく、“未来への投資”です。
その認識が共有されていなければ、優先順位は上がりません。
【③ 判断が一点集中している】
すべてが社長判断になっていないでしょうか。
・最終承認は社長
・方針変更も社長
・外注との調整も社長
この構造では、社長が忙しくなった瞬間に止まります。
社長が悪いのではありません。設計がそうなっているだけです。
【④ 調整役が決まっていない】
会議はある。しかし、会議外の動きが弱い。
・認識のズレを埋める人
・止まりかけた案件に声をかける人
・社長に判断材料を整理して渡す人
この役割が曖昧だと、自然と社長に戻ってきます。
【⑤ 終了条件が曖昧】
「どこまでやれば完了か」が決まっていないと、だらだら続きます。
・数値目標か
・状態目標か
・検証まで含むのか
なぜ終了条件が曖昧になるのか?
多くの場合、始めることに意識が向き、
終わらせ方を設計していないからです。
終了条件を明確にすることで、初めて完了が見え、
評価も行えます。
【まとめ】
・プロジェクトが進まない原因は能力ではない
・中小企業では構造の設計が重要
・必要なのは一時的な対処ではなく、プロジェクト推進支援の視点
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もし今、
・経営のことで、誰にも相談できていない
・プロジェクトが途中で止まりがちだと感じている
・社長としての関わり方に迷いがある
そんな状態であれば、
一度、考えを整理する時間を持ってみるのも一つです。
無理に何かを決める必要はありません。
話すことで、頭の中が整理されることもあります。
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2026年02月20日 08:24