温暖化で開花早まり、主役はボタン→シャクヤクに 岩沼の金蛇水神社
「花の神社」で知られる宮城県岩沼市の金蛇水(かなへびすい)神社で、新しく整備された芍薬苑(しゃくやくえん)が、15日からの例大祭に合わせて本開苑した。
以前はこの時期に境内の牡丹(ぼたん)苑が見頃を迎えていたが、温暖化の影響で開花が年々早まり、祭りの前に散ってしまうようになった。そのため、ボタンより遅れて咲くシャクヤクに目をつけたという。
緑に囲まれた境内の一角に約1ヘクタールの庭園を整備し、黄や赤のシャクヤク1200株を植えた。お祭りと合わせるように黄色の花から開き始め、藤棚のフジと咲き競うかのよう。訪れた人たちが、スマホのカメラを向けていた。
高橋以都紀(いつき)宮司(41)は「今ではボタンは4月末から咲く。フジ、シャクヤクと長く花を楽しんでいただきたい」。
神社のご神体はヘビで、巳年(みどし)の今年は「ご縁日」にお参りすると特にご利益があるとか。次の巳ノ月、巳ノ日は5月24日で、この頃シャクヤクが満開になりそうだ。例大祭は21日まで。(石橋英昭)
(朝日新聞 :2025年5月16日)
2025年05月17日 07:00