40年後、夏の部活は無理? 進む温暖化、暑さ指数予測
温暖化対策をしなければ2060~80年代には北海道以外で屋外での夏の運動部活動は困難になる―。
国立環境研究所と早稲田大の研究チームが22日までに、こうしたシミュレーション結果をまとめた。
夏の甲子園では暑さ対策として試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」を一部導入しているが、温暖化が進めば、さまざまな大会で開催時期や場所の変更といった対策が必要になりそうだ。
研究チームは、過去12年分の国内842都市の時間別「暑さ指数」と、気温や湿度などの観測データから予測モデルを構築。「温室効果ガス排出を大幅に抑制」「化石燃料に依存して排出を抑制しない」といった気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が示す温暖化シナリオごとに、全国を11地域に分けて60~80年代の暑さ指数の平均値を予測した。
温暖化が最も進むシナリオでは、7月と8月の午後3~6時という放課後で、四国、九州北部、九州南部・奄美、沖縄の4地域は「運動は原則中止」とされる31以上になる時間帯があった。東北から中国の6地域は「激しい運動は中止」の28以上31未満だった。
(共同通信:2025年4月22日)
2025年04月25日 11:00