佐川急便、国際宅配便でSAF活用 温暖化ガス1割減
佐川急便は16日、独物流大手DHLの協力を得て海外向けの宅配便で再生航空燃料(SAF)の利用を始めると発表した。
輸送にかかる温暖化ガスの排出量を約10パーセント削減する。
DHLの日本法人とSAFの利用に関する契約を同日までに締結した。
環境負荷の大きい航空輸送で脱炭素を進める。
日本発海外向け輸送サービス「飛脚国際宅配便」で導入する。
国内貨物と一緒に荷物を預かり、海外輸送はDHLのネットワークによって世界220以上の国や地域に運んでいる。
SAFは廃食油やサトウキビなどのバイオマスを原料としており、既存のジェット燃料よりも二酸化炭素排出量が大幅に少ない。2024年10月から試験的に利用していた。
佐川の笹森公彰社長は「DHLとのパートナーシップを通じて、よりクリーンで効率的な航空輸送を加えることができた」とコメントした。
(日本経済新聞:2025年4月16日)
2025年04月17日 06:00